小説

ニョロモをゲットしたこなたはその夜、ムラコやタカミナを交えての大宴会を行った。

というかムラコが勝手に始めただけなのだが・・・

それは夜中まで続きみんなが寝静まった頃には3時は回っていた・・・。

まぁつかさは時計の針が一周するまでに眠りについたが・・・



「ん・・・」

かがみが目を覚ますと隣で寝ていたはずのこなたがいなかった。

時間はまだ6時前だ・・・。

もうひと眠りしようと再び布団に潜ろうとしたが、やはりこなたが気になったかがみはつかさを起こさないようにそーっと部屋を抜け出した。

「・・・こなた。」

ポケモンセンターから出るとこなたはすぐに見つかった。

近くの広場で一人ベンチに座り、なにやら感慨に耽っているように見える。

「おはようこなた!!珍しいわねあんたがこんなに早く起きるなんて・・・!!」

「かがみ!まぁ・・・こんな日くらいはね?」

「なんだ?ドキドキして寝れなかったのか?」

「そんな子供じゃないんだし・・・。」

こなたがやんわりと否定する。

まぁそんな理由で寝なさそうなのは日下部くらいかと笑うかがみ。

「いやーなんか自然と目が覚めちゃってね?」

「なんだ。十分子供じゃんか?」

「まぁこういうイベント前にはね瞑想とはまた違うけどある程度自分の中でモチベーションを上げとかなきゃと思ってね?」

そう言いながらこなたは立ちあがってストレッチをしてみせる・・・。

「ってわけでかがみんちょっとさぁ付き合ってくれない?」

突然の申し出に目を丸くするかがみ。

まぁもちろんトレーニングに付き合ってくれという意味として捉えてはいるがそれでもかがみには訳の分からない展開には変わりない・・・。

「ちょっとニョロモの調子をみたいんだよ?昨日ゲットしたばかりだからね・・・?」

「あぁ・・・試合前の調整みたいなやつね?」

「そういうこと!!付き合ってくれるよね?」

断る理由も特に見当たらないのでかがみはこなたの頼みを承諾した。

それに自分も昨日ゲットしたばかりのミミロルを使ってみたかったという本心がどこかにあった。


「じゃ、ニョロモ頼むよ!!」

「じゃあ、私はミミロルね?」

早速調整試合を始めるこなたとかがみ。

「ニョロモ、まずは”みずてっぽう”!!」

「ミミロル、”とびはねる”でかわして!!」

「ニョー!!」

「ミンミ!!」

ニョロモの”みずてっぽう”を身軽にかわすミミロルはそのまま降下し、ニョロモを踏みつけるように攻撃する。

「ニョロモ、負けないで!!”はたく”!!」

「ニョロロ!!」

「ミミロー!!」

ニョロモはすかさずこなたの指示で攻撃後でまだ近くにいるミミロルを”はたく”でぶっとばす。

「ミミロル、”ピヨピヨパンチ”でおかえししなさい!!」

「ミー!!」

耳をピコピコ動かしながらニョロモに迫るミミロル。

「ニョロモ”まるくなる”!!」

ニョロモは体を丸めると防御力を上げ、来る攻撃に備える。

お陰でミミロルの”ピヨピヨパンチ”を軽いダメージで流すことが出来た。

「ニョロモ、”みずてっぽう”!!」

「ミミロル”かげぶんしん”!!」

ニョロモの”みずてっぽう”はミミロルの”かげぶんしん”で見事にかわされる。

「ピヨピヨパンチ!!」

ミミロルは残された分身たちと共に再びニョロモに迫る。

「ニョロモ、ジャンプして全体に”みずてっぽう”!!」

さすがに受け切れないと思ったかこなたはニョロモに空中に逃げるように促す。

そして、ニョロモはミミロルの分身一つ一つに”みずてっぽう”を放つ。

「ミミロル、分身を解いて”スカイアッパー”!!」

するとミミロルは力漲る耳を地面垂直に滑らせるとその高い跳躍力であっという間に空中のニョロモにその一撃を叩きこんだ。

「ニョー!!」

地面に叩きつけられるニョロモ。

「じゃあ・・・」

こなたは満足したのか終わりにしようと声をかける。

「ミミロル、とどめの”ピヨピヨパンチ”!!」

「へ?」

かがみはこなたの言葉は聞こえなかったようで一気にたたみかける。

そして・・・

「ミーミ!!」

「ニョー!!」

ニョロモはまともに”ピヨピヨパンチ”を喰らいそのまま戦闘不能になった。

「ちょっとかがみん、やり過ぎ!!調整試合って言ったじゃん!技の調子が見たかっただけなのに・・・。」

「あ、悪い。つい熱くなって・・・!!」

ハッと我に返るかがみ。

どうやら自分の中でも気付かないうちに”調整”という言葉を忘れていたようだ。


こなたはため息を一つつくとニョロモをボールに戻す。

それに合わせてかがみもミミロルをボールに戻した。

「と、とにかく頑張んなさいよジム戦!応援してあげるから!!」

誤魔化すようにかがみはこなたを励ました。

そのかがみの声にこなたはニンマリ顔で親指を立てた・・・。



らき☆ぽけ



第8話「こなたのジム戦!炎と熱のダブルバトル!!」



朝9時・・・。

朝食を食べ終えこなたはムラコとの約束の5分前には既にジムの中にいた。

ジムの中に広がるバトルフィールドに感激するこなた。

バトルフィールドは炎のジムらしく溶岩を固めたような地面に赤い岩が数個突き出している。

岩は見かけによらずそれほどの熱を発していなかったが地面は少し真夏のアスファルトを思わせるほどの熱さがあった。

そしてバトルフィールドの影響か・・・少し蒸し暑かった。


「5分前行動とは感心だね?」

「そりゃもう!!」

胸を張って言うこなたをシラっとした目で見るかがみ。

「普段もこれくらい時間にきっちりしてくれたらどれだけ嬉しいか・・・。」

「細かいことは言いっこなしだよかがみ?」

そんな中かがみ、つかさ、タカミナが見守る中こなた最初のジム戦が始まった。

「こ、これよりジジ・・・ジムリーダームラコとチャレンジャー泉こなたによるジム戦を始めます・・・!」

少しオドオドした様子で審判台に立っているのはどこか気恥ずかしそうな態度を見せる少女・・・。

「ルールはポケモン2対2によるダブルバトル・・・えと、使用ポケモンは4体で時間無制限です・・・。なお今回バトルを見届けます審判を務めますミクルです・・・。よろしくお願いします!!」

ミクルの声は話す度に沈んでいく。

そんな様子をみていたかがみは本当にあんな子に審判やらせて大丈夫かと不安になる。


そんなかがみの不安をよそに・・・バトルは始まった。

「では、始め!!」

ミクルの一声と共に両者ポケモンを構える。

そしてまずジムリーダーであるムラコがバトルフィールドにボールを2つ投げた。

「いけっ!ロコン、マグマラシ!!」

バトルフィールドに颯爽と現れたのはきつねポケモンのロコンとかざんポケモンのマグマラシだ。



「うわぁお姉ちゃん!!あの子昨日の子だよね?」

つかさが小声でロコンを指さしながら姉のかがみに尋ねた。

「そうよ?」

「かわいいなぁ・・・。」

まるでつかさはバトルを見に来たのではなく動物園に来たのではと疑ってしまう緊張感のなさにかがみは多少呆れた顔を示した。

それを端からタカミナが少し笑って横目で見ていた。

「マグマラシかぁ・・・確か金銀の御三家だったわね・・・。」

そう呟きながらかがみは持ってきていた図鑑でマグマラシの項を見ていた。

「”背中に要注意”か・・・。確かに迂闊に後ろに回ったら背中から出る炎にやられそうだもんね?」

「モヒカンみたいだね?」

「は?」

またまた突拍子のないことをいうつかさにかがみは少し不意を衝かれたかのようで驚いた顔でつかさの顔を見た。

しかし、つかさは”何でも無い”と言ってまたこなたとムラコのいるバトルフィールドに顔を戻した

かがみに微妙な靄だけが残った。

そしてかがみも視線を試合に戻す。



「ロコンとマグマラシかぁ・・・。いかにも炎ポケモンって感じだね?」

そう言うとこなたは何の迷いもなくモンスターボールをつかんだ。

「まずはヒコザル!頼んだよ?」

「ヒコーッ!!」

こなた最初の一匹目はヒコザルだ。

どうやらいきなり炎タイプで真っ向勝負をかける腹らしい。

そして、周りが注目するこなたの2匹目は・・・。

「いけっ!レディバ!!」

「レディレディ!!」

昨日森でゲットしたばかりのレディバだ。

虫タイプが入っており炎タイプとは相性が悪いがこなたの手持ちに数がないため致し方ない。

しかしここでこなたがレディバをロコンとマグマラシ相手に出したのには理由がある。

それはスピードである・・・。

こなたとの鬼ごっこで発揮されたスピードと体力にこなたは勝負をかけたのだ。

「頼んだよレディバ?」

「レディ!!」

こなたの一声に気合いを入れるレディバ。

「じゃあ、先手をどうぞ?」

「あ、そう?じゃあお言葉に甘えまして!!」

ムラコの言葉に遠慮なく乗っかるこなた。

「ヒコザルはロコンに”みだれひっかき”!レディバは”スピードスター”!」

「レディディ!!」

レディバの”スピードスター”がマグマラシとロコンを襲う。

「ロコン、ヒコザルに注意して!!」

前方の視界を”スピードスター”で狭められてるロコンはムラコの声で前からくるであろうヒコザルに注意を払った。

しかし、既に降り注ぐ星たちに紛れてヒコザルはそこまで迫っていた。

「ヒコーッ!!」

「コーン!」

「くっ・・・マグマラシ、”でんこうせっか”!!」

ヒコザルの”みだれひっかき”でダメージを受け続けるロコンをマグマラシが”でんこうせっか”でヒコザルに横からの攻撃で救いだす。

横からダメージを受けたヒコザルはバランスを崩し、そのまま倒れてしまう。

「ロコン、レディバに”ほのおのうず”!!」

「コーン!!」

ヒコザルの攻撃から解放されたロコンがムラコの指示ですかさず渦巻く炎でレディバに攻撃する。

「レディバ、”まもる”!!」

「ディ!!」

レディバを不思議なベールが包み、ロコンの”ほのおのうず”から守る。

「マグマラシ、”でんこうせっか”!!」

「レディ!?」

”まもる”から解放されたレディバにすかさずマグマラシの先制攻撃がヒットする。

「負けるんじゃないよ?レデイバ”れんぞくパンチ”!!」

「レディディディディ!!」

「マッグー!!」

”でんこうせっか”によって近づいてきたマグマラシをレディバが”れんぞくパンチ”で反撃にでる。

それにより吹き飛ばされるマグマラシ・・・。

「よーし、どんどん攻めるよ?ヒコザル、もう一度ロコンに”みだれひっかき”!!」

マグマラシが飛ばされた隙にヒコザルが再び、ロコンめがけて”みだれひっかき”をお見舞いする



そんな攻撃にかがみが首を傾げていた。

「さっきからこなたのやつ、”みだれひっかき”しか使って無いですね?まぁ相手が炎相手じゃそれが一番有効だと思いますけど・・・。」

かがみは横にいるタカミナに話を振る。

「ん・・・?あぁそれもあるけど、ロコンにもあるんだよ?」

「あるって何がです?」

「昨日つかさが戦ったデルビルと同じ特性・・・”もらいび”がね?」

そのワードを聞きかがみは納得すると同時に横目でつかさを見る。

どうやら話しを聞いてたみたいで少し驚いた表情をする。

「昨日のあの黒いワンちゃんってそんな特性があったんだ!!」

その言葉を聞き呆れるかがみは丁寧にそのポケモンの名前から順に教えてやることにした。

だが、名前があまり気に入らなかったかその後もつかさはデルビルのことをワンちゃんと言っていたが・・・。



一方のこなたたち・・・。

「マグマラシ、”ころがる”!!」

「マグググ!!」

マグマラシは体を丸めると高速に縦回転を始めまるでホイールのようにヒコザルへと突撃していく。

「ヒコザル、”みだれひっかき”で止めて見せろぉ!!」

しかし、それはかなり無茶な注文でありヒコザルの爪先も掛ることなく”ころがる”はヒコザルを轢いていった。

「”ころがる”ってあんなに強かったんですか!?」

ヒコザルのやられ具合に驚くかがみ。

「まぁ・・・いわタイプの技だし普通に受ければ効果は抜群だが・・・?」

「で、ですよね・・・。」

それでもかがみには妙な違和感が拭いきれなかった。

(金銀で誰かに教えてたけどあまりにも地味だったからなぁ・・・そういえばあの時は新技ってことで無駄に使ってたっけ?)



一発目をヒコザルに命中させたマグマラシはさらに威力を増し、再びヒコザルに突進する。

(ころがるは受けるたびにダメージが倍になる!次に受けたらやばいかも!!)

「レディバ、”まもる”で”ころがる”を止めて!!」

「レディ!!」

返事と共にヒコザルとマグマラシの間に向かって飛ぶレディバ・・・。

しかし、それをムラコが黙って見過ごすわけもない。

「ロコン、レディバに”ひみつのちから”!!」

「コーン!!」

「レディー!!」

ロコンの体が光り出すと、急にレディバが怯み出した。

それにやられたという表情をするこなたとその端で驚くかがみ・・・。

そうする間に2回目の”ころがる”がヒコザルに命中した。

「今の技は!?」

驚くかがみはすかさずタカミナに聞く。

「”ひみつのちから”といってその地形によって技の効果が変化するんだ。このジムは火山群をモデルにしてるから・・・岩場ということで怯む効果が出たんだ。」

「そんな技もあるんですか・・・。」

かがみはただ驚くしかなかった。

金銀以降やっていないとはいえ、少し技とかポケモンとか増えすぎじゃないかと思い少しため息が出る。



2度目の”ころがる”で残り体力もないヒコザル・・・。

しかし”ころがる”は更なる威力を増しヒコザルに突っ込む。

「・・・ならばイチかバチか・・・。レディバ、マグマラシに”すてみタックル”!!」

レディバは”すてみタックル”で無理やりにマグマラシを止めに入る。

「させないよ!!ロコン、”ほのおのうず”!!」

マグマラシ向かうレディバをロコンの強力な炎が閉じ込める。

「レディ〜!!」

しかし、レディバはそれすらも突き破りマグマラシに突撃する。

「な・・・!?」

予想以上の根性に驚くムラコ・・・。

そして、マグマラシがヒコザルにぶつかる寸でのところでレディバが真正面からマグマラシに激突する。

「マグー!!」

「レディ!!」

互いの衝突が各々の技を見事に相殺するも、2体同時に大ダメージを受け、倒れてしまった。

「レディバしっかり!!」

「マグマラシ、頼むよ!!」

互いのトレーナーが声をかける中起きあがったのは・・・・

「マ、マグ・・・!!」

ムラコのマグマラシだった。

「レディバ、せ、戦闘不能です・・・。」

弱気な声とともにレディバに白旗が挙げられる。

レディバはマグマラシから受けたダメージ4倍の”ころがる”攻撃とその前に受けた同じく抜群技の”ほのおのうず”を諸に受けたためマグマラシに比べダンチでダメージが大きかった。

「戻れ、レディバ!!”ころがる”を止めたのは大きいよ!!」

そう言いながらこなたはレディバを戻すと、頭を悩ます。

(とにかく、”ころがる”をこれ以上打たせなうようにしないと・・・。)

そう考えこなたは3体目のポケモンのモンスターボールを手にとった。

「カモネギ、レッツゴー!!」

「カモォ!!」

こなた3体目のポケモンはカモネギ・・・。

こなたはカモネギの早さを活かし速攻でマグマラシを倒す気だ・・・。



「カモネギかぁ・・・。まぁ妥当な選択よねぇ・・・。」

「どうして?」

かがみの呟いた一言につかさが首を傾げた。

「いやー・・・ここで水ポケのニョロモ出しちゃって万が一やられちゃったらこれからくる炎タイプに太刀打ちできなくなるじゃない!!」

「あぁ・・・よくわかんないけど秘密兵器ってやつだね?」

「そ、そうね。」

つかさの可愛らしい発想とは裏腹にかがみはあのニョロモに秘密兵器という称号はなんかしっくりこないといった感じだ。

これはやはり外見から来るのだろうか・・・?



「ロコン、カモネギの動きを封じろ!”ほのおのうず”!!」

「カモネギ、”こうそくいどう”!!」

カモネギ自慢の身のこなしですいすいと”ほのおのうず”をかわし、確実にロコンに間合いを詰めていく。

「”いあいぎり”!!」

目にもとまらぬ速さでカモネギはロコンをその自慢のネギでロコンを引き裂いた。

「コーン」

「くっ!!ロコン体勢を立て直して”ほのおのうず”!!、マグマラシは”かえんぐるま”!!」

「フフフ・・・ヒコザルの存在を忘れてない?ヒコザル、ロコンに”かえんぐるま”!!」

こなたの一言でハッとなるムラコは自らカモネギの前に立ち”ほのおのうず”に突っ込むヒコザル。

そして、カモネギは”かえんぐるま”で突っ込むマグマラシをただ待っていた。

「”いあいぎり”!!」

こなたの一言と共にカモネギはそのネギでマグマラシを迎え撃ち、一瞬の早さで切り裂いた。

「マ、マグ・・・。」

一方のヒコザルはまるでその渦を一つのレールのように”かえんぐるま”でロコンにまっすぐ進んでいく!!

自信満々のこなたとは裏腹に驚く一同・・・。

あれほど”もらいび”に注意を払っていたこなたからは考えられない指示・・・。

「ロコン、これはフェイクだ!!攻撃を止めて!!」

ムラコが気づき、ロコンが”ほのおのうず”を止めた時にはヒコザルも”かえんぐるま”を止め、ロコンの目前まで迫っていた。

「しまっ・・・」

「”みだれひっかき”!!」

渾身の力でロコンを攻撃するヒコザル。

なんとヒコザルの”みだれひっかき”は合計で5回も当たり、ひっかき終わった頃にはロコンは戦闘不能となっていた。

そして、その傍らで同じくしてカモネギに”いあいぎり”でばっさり斬られたマグマラシが目に渦を巻き倒れていた。

「コーン・・・。」

「マグ〜・・・。」

「ロ、ロコン、マグマラシ戦闘不能です〜!!」



「うわぁ!!お姉ちゃんこなちゃん勝ったよ?」

こなたの勝利にこなた本人よりも喜びの声をあげるつかさ。

それをかがみが手慣れた風に落ち着かせる。

「まだ分かんないわよ?ムラコさんだってまだ2体残ってるんだから!!」

「そ、そだね・・・。」

かがみの冷静な一言につかさも自然と落ち着いていった。

それとは逆に熱くなっていたのはムラコの方だった。



同時に2匹一掃されるとは思わなかったのかムラコは少し悔しそうに2体をボールに戻した。

「やるじゃんか?まさかこなたの狙い通りに速攻で決められるとは・・・。」

「ノズパス群れに奮闘したカモネギ舐めないでください!!」

こなたは気持ちいくらいに胸を張って言った。

その一言を聞いてムラコのハートを熱くなっていくばかりだ。

「じゃあ、次はこいつらだバグーダ、ブースター!!」

「バッグ―!!」

「ブース・・・!!」

山のような体をもつバグーダとこじんまりとした体のブースターといった凸凹コンビがフィールドにやってきた。

ブースターはバグーダの背中にチョコンと座っている。

その姿は実に愛くるしくつかさの心を擽っていた。



「うわぁ・・・また可愛いのがでてきたよ!!」

「だからあんたは動物園にでも来てんのか!?」

いちいちつかさの反応に律儀に突っ込むかがみ。

それに少し申し訳なさそうに頬を赤くしながら笑うつかさ。

「でも、あの大きいのはなんなの?背中が火山みたいだけど・・・?」

「へ?さぁ・・・私見たことないわ・・・。」

初めて見るポケモンは二人にとってそう少なくない・・・。 なのでかがみにとってはいちいちポケモンのことで話を振られると困ってしまう。

しかし、そんなかがみをつかさが斬った。

「お姉ちゃん・・・図鑑は?」

「・・・・あ!!」

その一言にかがみはハッとなると同時に顔を赤くしながら持ってきた鞄から図鑑を取り出すかがみ。

妹に示唆されるとは思わなかったのかかがみの心中は恥ずかしさでいっぱいだ。

「えっと・・・まずはブースターから見てあげるわ!!」

そう言い、かがみブースターに図鑑をかざした。

「えーと・・・ブースターの体内に炎を溜めておける”炎袋”という器官があり、深く息を吸い込めば1700℃の炎を吐くことが出来る・・・か」

かがみの話を聞き一気に顔が青くなるつかさ。

「うわぁ怖いね・・・。」

「そ、そうね・・・。というか普通に死ぬじゃないの?」

「まぁあくまで図鑑だよ?」

すかさずフォローを入れるタカミナ。

その一言にとりあえずは納得する二人・・・。

「えぇっと・・・で次があのバグーダとかってポケモンね?」

かがみは続いて本命であるバグーダに図鑑をかざす。

「えーと・・・背中のこぶは骨が変形したものでこのこぶは火山ともなっている。起こったときは1万℃のマグマを噴出する・・・っておいおい!!」

「さっきのブースターより怖いね・・・。」

「まぁあくまで図鑑だから・・・。」

そうタカミナはあくまで笑顔で言った。

(図鑑の存在意義って・・・!!)

「後、付け足すと10年ごとに原因不明の噴火を起こすんだよ!!」

「そんなのを傍に置いといてに大丈夫なんですか?」

かがみの中でこのポケモンの世界が本気で不安になっていく。



そんな中こなたは少し困った顔をしながら考えていた。

(また・・・”もらいび”かぁ・・・。ヒコザルにとってとことん涙目って感じだねぇ。ここは一気にブースターを倒すか・・・。)

「よーし!!カモネギブースターに”つばめがえし”!!ヒコザルは”みだれひっかき”!!」

「ヒーコ!!」

「カーモッ!!」

一気にブースターに畳みかけようと両者してブースターに突っ込んでいく。

しかし、それをムラコが読めないはずもない・・・。

「ブースター、”えんまく”!!」

ブースターは口から黒い煙を吐くとヒコザルとカモネギの視界を防ぐ。

姿の見えないブースターに戸惑うヒコザル。

しかし、必中技である”つばめがえし”は煙を突っ切ると見事にブースターの死角をとり一撃を加えた。

「カーモッ!!」

「ブース!!」

「バグーダ、”のしかかり”!!」

カモネギの攻撃に目もくれずムラコはバグーダに指示を出す。

バグーダは見かけにもよらないその動きでジャンプするとヒコザルの真上を取った。

「ヒコザル、避けて!!」

流石に先ほどのダメージがあるのかヒコザルの反応は遅く、そのままバグーダに踏みつぶされてしまった。

「ヒコー!!」

「ヒコザル、戦闘不能・・・:!!」

流石に持ちこたえれず早くもヒコザルは戦闘不能となってしまった。

これでこなたもムラコと同様残り2体・・・。



「こなちゃん、追い詰められちゃったね!!」

「そうね・・・!!」

客席の二人も固唾を飲んでその勝負の展開を見守る。

「よし・・・!!ニョロモ、頼んだよ!?」

「ニョロ〜!!」

今回唯一炎に強い水ポケモンのニョロモをこなたはフィールドに出した。

「頼んだよニョロモ、カモネギ!!」

「ニョロー!!」

「カモ!!」

「ニョロモ、”みずてっぽう”!!」

「ニョー!!」

ニョロモの”みずてっぽう”がバグーダめがけてまっすぐ向かってくる。

「バグーダ、”まもる”だ!!」

「バグー!!」

ムラコは落ち着いて相応の対処を取る。



「ブースター、”えんまく”!!それから突っ込んで”ほのおのキバ”!!」

「ブー!!」

ブースターは再び”えんまく”を張るとそのままカモネギたちに突っ込んでいく。

  「二人とも来るよ?」

注意しながら辺りを警戒するニョロモとカモネギ。

「ニョー!!」

ニョロモが驚きの声を上げるとそこには口の中に炎を灯らせたブースターの姿があった。

「”まるくなる”!!」

ニョロモに襲いかかる”ほのおのきば”!!

こなたは避けきれないと踏み、”まるくなる”で防御態勢を取らせる。

「カモネギ、”みだれづき”!!」

「カモー!!」

カモネギはニョロモに食らいつくブースターまで間合いを詰めると”みだれづき”で攻撃しニョロモから引き剥がした。

カモネギの攻撃でニョロモから離れたブースターは退き、再びバグーダの方へと戻った。



煙が晴れると、そこには共にダメージを受けるニョロモとブースターがいた。

「うわぁ・・・何が起こってたんだろう?」

「さぁ・・・・というか見学としては”えんまく”張られると戦況がイマイチ分かんないわね?」

「まぁ・・・あくまでバトルだから・・・そんなこと言うな・・・分かるけど。」

かがみの小言にタカミナが少しばかり同館する。

「バグーダ”ふんえん”!!」

バグーダの背中から炎が吹き荒れる!!

それはバトルフィールドを埋め尽くすばかりに降り注ぎ、ニョロモとカモネギたちを襲う。

「ニョロモ、カモネギ避けて!!」

必死に避けていくがさすがにかわしきれず、ニョロモ、カモネギ、とダメージを受ける。

そんな中、ブースターだけはこの炎の雨の中平然と立っていた。

こなたはそんなムラコの狙い・・・。

この”ふんえん”の狙いが分かっていたばかりに訝しげな顔をする。



一方のかがみ達はこれといってブースターが止まる理由がつかめない。

「さて、なんでだと思う?」

タカミナがクイズ司会者のように尋ねる。

首を捻らせるつかさ。

しかし、かがみはタカミナの問いに5秒とせずに答えが分かった。

「分かった・・・!!ブースターも”もらいび”なんでしょ?」

「正解!!」

「あ、お姉ちゃんすごーい!!」

つかさが正解したかがみにささやかな拍手を送る。

「つまり、バグーダは攻撃しながらブースターの能力アップに貢献してたわけですね?」

「そういうこと!!」



バグーダの”ふんえん”が収まる。

息を切らすニョロモとカモネギ。

それとは対照的に余裕の表情を見せるバグーダとブースター。

こなたにとって怖いのはここからであった。

「ニョロモ、ブースターに”みずてっぽう”!!、カモネギも”つばめがえし”よろしく!!」

ニョロモの”みずてっぽう”の軌道に並んでカモネギも”つばめがえし”で突撃する。

「やはり、ブースターを狙ってくるか?だが遅い!!”ほのおのキバ”」

先ほどよりも強力な”ほのおのキバ”はなんとニョロモの”みずてっぽう”を噛み、蒸発させるばかりか向かってくるカモネギにも噛みついた。

ニョロモの”みずてっぽう”で多少の威力は落ちるも大ダメージなのには変わりがない。

「カ、カモ・・・。」

それでもカモネギは立ち上がった。

しかし、カモネギの腕には先ほどの攻撃による火傷が生じていてた。

「カモネギ、悪いけどもう少し頑張って!!」

「カモォ・・・!!」

苦しそうな声を出しながらもカモネギは相手を睨みつける。

「よーし、ニョロモ、もう一度バグーダに”みずてっぽう”!カモネギは”こうそくいどう”だ!!」

「バグーダ”まもる”!!」

再び、ニョロモの攻撃を守るバグーダ。

しかし、それを計算した上でカモネギが”こうそくいどう”でまもるが解けると同時にバグーダの間合いを取り攻撃の構えを取る。

「”みだれづき”!!」

「カモカモ!!」

「グー・・・!!」

カモネギの容赦ない連続攻撃がバグーダを襲う。

「ニョロモ、”みずてっぽう”!!」

すかさずニョロモの”みずてっぽう”が炸裂し、バグーダに大ダメージを浴びせる。

「地面も入ってるバグーダには4倍ダメージ!!”みだれづき”とのダメージも重なってこれで倒れてくれるか・・・?」

「バ・・・バグー!!」

こなたの期待とは裏腹にバグーダは踏み止まった。

「悪いけど、ウチのバグーダの特性は”ハードロック”だ!!」

「やっぱりか・・・!!」

「”ハードロック”って?」

すかさずタカミナに答えを求めるかがみ。

「効果抜群の技のダメージを軽減する特性だよ!バグーダはこの特性のおかげでタイプ一致6倍のダメージを受けても辛うじで持ち堪えんだ。」

「よーし、もう一発”みずてっぽう”!!」

「ブースター、”かえんほうしゃ”!!」

「ニョー!!」

「ブース!!」

ニョロモの”みずてっぽう”をブースターの”かえんほうしゃ”が掻き消した。

そして、そのままニョロモにダメージを与える。

「ニョー!!」

効果半減のため大したダメージにならなかったがそれでもニョロモにも限界が近づいてきた。

「あのブースターの暴走を止めるか・・・。」

ただのゴリ押しでは確実に勝てないと踏んだこなたはブースターの処理に頭を高速フル回転させていた。

「よし・・・ニョロモ、カモネギ突っ込め!!」

「カモー!!」

「ニョー!!」

こなたらしかぬあまりに無謀な戦法に驚くムラコ・・・そしてかがみ。



「あいつ、なに考えてんの!?」

「こなたに何か考えがあるのか・・・もしくは打つ手なしと見てヤケになったか・・・。」

その選択肢にかがみは迷い時のなく前者の方を取る。

それだけこなたのこういう勝負事には普段の学校の授業なんかよりも真剣に取り組んでいるからだ。

「何しようってのよこなた・・・。」



「突っ込んできたところで容赦しないよ!?バグーダ”ふんえん”、ブースター”かえんほうしゃ”!!」

降り注ぐ炎の中でブースターの強力な炎が完全にカモネギとニョロモの逃げ場をなくした。

それでもなお、2匹は止まらなかった。

「ニョロモ、”みすてっぽう”!!」

「ニョー!!」

ニョロモが少し手前でブースターの”かえんほうしゃ”を”みずてっぽう”で打ち消す。

だがやはりブースターの方の威力が勝っているようで少し威力を弱めるだけで終わってしまった。

しかし、こなたはそれでよかった。

「カモネギ”いあいぎり”!!」

カモネギの強力な”いあいぎり”はなんとブースターの炎を切り裂いた。

「な?」

流石に驚くムラコ・・・。 さらに2匹はバグーダの”ふんえん”を逆手にとり降り注ぐ炎で身を隠しながらブースターに近づく。

「ブースター”ほのおのキバ”!!」

口の中に炎を溜め待ち構えるブースター。

先に出てきたのはカモネギだった。

「カモネギ、作戦パートBだ!!」

こなたの声と同時にカモネギはブースターの口に自慢のネギを突っ込んだ。

「ブ・・・!!」

「しまった!!」

「カモネギのネギは耐熱、耐水性抜群だよ?カモネギ、そのまま投げ飛ばした。」

すると、カモネギはネギごとバグーダの方にブースターに投げつけた。

バグーダの体に当たりダメージを受けるブースター。

バグーダもブースターがぶつかってきたことにより”ふんえん”を止めてしまった。

「ニョロモ、”みずてっぽう”!!」

”ふんえん”が止まると同時にさっきまで姿の見えなかったニョロモがいつの間にかバグーダの上に乗っていた。

「バ・・・バグ・・・。」

「ニョー!!」

バグーダの顔が青ざめる中ニョロモは至近距離から”みずてっぽう”を放つ。

もがくバグーダに振り落とされないようにしながらひたすら攻撃を続けるニョロモ・・・。

そして、バグーダは先ほどの”みずてっぽう”もあってか、遂に戦闘不能となっていた。

「バ、バグーダ、戦闘不能!!」

残りはブースター1体・・・!!

「カモネギ、”こうそくいどう”」

武器を失ったカモネギはブースターの足元に落ちるネギを拾うため、にブースターに近づく。

「”かえんほうしゃ”!!」

「ブース!!」

カモネギに放たれる”かえんほうしゃ”をカモネギはかわしていく。

カモネギがブースターの攻撃を放っている間にもニョロモはブースターの後ろに回っていた。

それにムラコが気づかないはずもなく、すぐにブースターにカモネギへの攻撃をやめさせる。

「ブースター”かみつく”!!」

「ニョロモ、”まるくなる”!!」

ニョロモは体を丸めブースターへの攻撃を弱めた。

そして食らいつくブースターをニョロモは地面に押倒した。

いきなりの事に驚くブースター。

これにはムラコだけでなくこなたでさえも驚いた。

「なんにせよグッジョブだよニョロモ!!」

「ブースター、”かえんほうしゃ”!!」

ブースターは寝そべりながらも大きく息を吸い込み、ニョロモに向けて炎をはこうとした。

「させるか!!ニョロモ”はたく”こうげき!!」

「ニョー!!」

「ブー!!」

ニョロモは炎を自分にむけて吐こうとするブーズターに渾身の”はたく”をお見舞いする。

そのお陰でブースターの炎は逸れ、そのままニョロモの横をかすめた。

「ニョロモは連続で”はたく”、カモネギは”みだれづき”!!」

もはやリンチといわんばかりの猛襲を横たわるブースターに繰り広げた。

「連続”はたく”って”おうふくビンタ”の必要性を感じないんだが・・・」

かがみのささやかな突っ込みが終わるか終わらないかの内に2体の攻撃は終わり、ブースターのダメージはもう限界に達していた。

しかし、今のこなたに油断、加減というのは存在しない。

「よし、とどめの”みずてっぽう”!!」

「ニョー!!」

弱り切ったブースターにこなたは容赦なく”みずてっぽう”を指示した。

その明らか一方的な攻めをポカンとムラコは見ていた。

気が付くと・・・

「あ・・・えと・・・ブースター戦闘不能です!!よよよよってこのバトル、チャレンジャーのこなたさんの勝利です!!」

「やったー!!」

みくるの声と被さるような歓喜の大声を上げるこなた。

見学席からは拍手が聞こえてくる。

こなたはトレーナーボックスから誇らしげにかがみたちに手を振る。

「こなちゃん、おめでとう!!」

「どもども!!」

「というか私としてはあの最後の攻撃にまだ耐えきってたブースターに拍手を送りたいわ・・・。」

素直に祝いの言葉を送るつかさとは対照的にかがみはこなたにではなく相手側に賛辞を送った。

それにはこなたも納得らしくウンウンと頷いてる。

「・・・こなた。」

「あ、ムラコさん。」

ムラコは本当に悔しそうな表情を露わにしながらこなたにそっとジムバッジを手渡した。

「参った・・・。結構自信あったんだがブースターの炎技は他の炎ポケモンより出すのが少し遅いからそこを衝かれたな。」

「まぁいちいち大きく呼吸してたからね・・・?あれがなかったらあんな密着してたニョロモに攻めの命令なんて言わなかったよ?」

「へぇ・・・バトルしながらちゃんとそういうの見てたんだ?」

かがみが少し感心したようにこなたを見る。

「まぁね?バトルとは常にトレーナーの観察眼と機転が必要とされるからね?ってこの世界に来てから気付いたことだけど・・・。」

「そうね・・・ゲームだと所詮はデータと運って感じだもんね?」

「今さっき熱いバトルした人にそれを言うかな?」

ややテンション下がりのこなたにかがみが苦笑しながら「悪い悪い」とだけ言って謝る。

「じゃあ、そのバッジはネーブルバッジ。ゴートゥジムを勝ち抜いた証だよ。受け取りな・・・!!」

後から取って付けたような説明をするムラコ。

今はそんなことより次回のバトルまでの傾向や対策などで頭がいっぱいらしい。

それでもこなたに”勝ち抜いた証”という響きが妙に心地よかったり・・・。

「ネーブルバッジ、ゲットだぜ!!」

ついまたまた叫んでしまった。

「なぁパクってばっかじゃなくてもう少し捻らないか?」

耳を塞ぎながらかがみがとうとうこなたの台詞にいちゃもんをつけはじめたころだった。

かがみの異変にこなたは気付いた・

「・・・かがみん。つかさとかに比べると汗すごいね?」

「へ?そ、そう・・・?」

少し恥ずかしそうに腕の臭いをクンクンと嗅ぐ。

女の子としてやはり汗びっしょりと言われるのはあまり気持ちよいものではない。

「ま、まぁ・・・ちょっと熱くなっちゃったからね?」

「まさか・・・かがみん・・・。」

「じゃ、そういうことでこなたおめでと!私先にポケセン行ってるわ!!」

それだけ言うとこなたの言葉も振り切りかがみはジムを早々に後にした。

「お姉ちゃんどうしたのかな?」

「むー・・・。」

つかさが心配そうに姉かがみの背中の先を見ている中神妙な顔をしている隣のこなた・・・

そしてもう一人・・・。



かがみがポケモンセンターに戻り自室に戻ると早々部屋をノックする音が聞こえた。

かがみは少しめんどくさそうにその扉を開ける・・・。

「よっ!」

「あ・・・タカミナさん・・・。」

かがみはその訪問客に少しの動揺を覚えた。

聞かれることが何とはなくに分かっていたから・・・。

「用件はなんですか?」

かがみは背中を向けつい少しぶっきらぼうに聞いてしまう。

そんなかがみの言葉にタカミナは微笑みながら言った。

「なぁこれから私とバトルしないか?」

「・・・へ?」

それはかがみにとって予想だにしない言葉だった。

動揺を隠しきれないといった表情でタカミナを凝視するかがみ。

タカミナはあくまで真面目にかがみの返答を待つかのように入口向こうで立っていた。

果たしてかがみの返答は・・・?

続く。
あとがき


どもぽちゃです。

というわけでこなたのジム戦です。

なんかバトルシーンは己のボキャ貧さが出るからちょっと憂鬱(笑)

しかもバグーダとブースターって・・・のっけから火力高すぎじゃね?ww

まぁそんなことどうでもいいんですけどね?

来週もバトル。

再来週もバトル・・・。

っていうか当分バトル回が続きます。

いろんなポケモンと戦わせたいですからね?

かがみの性格とか変だったらごめんなさい!!orz

あ、ついでにカモネギがネギを手放した攻撃をしてわざわざ取りに行くってのは完全に某デスティニーの紅○剣ww

じゃ、また!!